Before (改善前)

タフピッチ銅などの高反射材は、従来のCO₂レーザーでは加工が難しく、外部業者によるウォータージェット加工に頼っていました。しかし外注先での加工となるため、納品までに1週間以上かかるケースもあり、急な対応が難しいのが課題でした。また、ウォータージェットでは小径の穴あけや微細スリット加工が難しく、形状の自由度にも制限がありました。

V

After (改善後)

C1100銅板 ファイバーレーザー加工

10kWの高出力ファイバーレーザー加工機を導入したことで、社内で高反射材の加工が可能となりました。これにより、外注の必要がなくなり、リードタイムが大幅に短縮することができました。特に小ロット・多品種の案件に対して、柔軟かつスピーディに対応できる体制が整いました。

さらに、レーザービーム径が細いため、小径加工(Φ2)や線幅の狭いスリット加工にも対応可能になり、加工断面もシャープに仕上げることが可能になりました。ウォータージェットでは難しかった微細加工が実現できるようになり、製品品質の向上にもつながっています。

POINT(要約)

当社では、10kWの高出力ファイバーレーザー加工機を自社内に保有しているため、これまで外注に頼っていた銅や真鍮などの高反射材の加工も、ワンストップで対応できる体制を整えています。これにより、急ぎの試作や短納期案件にも柔軟に対応できるのが当社の大きな強みです。

さらに、当社では少量多品種の対応にも力を入れており、リピート品から試作まで、すばやく・ていねいに対応できる体制を整えています。ファイバーレーザーによる加工は、ワイヤーカットやウォータージェットと比較してスピードの面でも優れており、より高い品質と効率を求めるお客様から選ばれています。