Before (改善前)

接合方法に合わせたレーザーパイプ加工

お客様からは、ステンレスパイプのV字接合に関するご依頼をいただきました。しかし図面の通りに加工すると、母管と分岐管の直径がややずれてしまう状態でした。

2次元レーザーでパイプ孔開け加工を行う場合、パイプを回転させながら加工するため、加工ヘッドの位置がワークに対して直角になり、鋼管径の中心に向かってレーザー光が照射されるようになります。そのため、板厚の分だけテーパーが付き、図のように外径と内径で寸法誤差が生じてしまいます。

今回ご依頼いただいた内容についても、母管の外径と内径のどちらにあわせて接合するかによって、加工条件を変更させる必要がありました。

V

After (改善後)

接合方法に合わせたレーザーパイプ加工

当社では、クロス孔やV字接合などの接合方法により、外径または内径基準でNCデータを作成いたします。今回はV字接合のため、基本的には内径基準で接合いたしますが、お客様にステンレスパイプの用途をお伺いした上で、最終的に接合方法や基準径の選定をいたしました。

POINT(要約)

ステンレスパイプの接合については、母管に接続する分岐管(枝管)を差し込む場合と、外径に合わせて接合する場合で、パイプ孔の切断する位置を変える必要があります。特に肉厚が大きいパイプ配管のご相談をいただくことも当社が多くありますが、そのような際には注意深くヒアリングを行っています。
また、直角交差や斜め交差など、枝管の接合形状によって自由にアレンジも可能です。配管内を通る物質や形状、最終的な装置組立図によっても、最適な配管の組立方法や接合方法、加工方法も変化します。パイプ配管についてお困りの方は、ぜひお気軽にお問い合わせください。