Before (改善前)
お客様からは食品機械カバーの製造依頼をいただきました。図面は写真左のようになっていて、少しわかりづらいのですが、箱曲げの側面部分に段差があり、一体品として製作することは不可能な製品でした。
そこで当社のCAD担当者より、営業担当者を経由して、今回の機械カバーを分割して製作することをご提案いたしました。手書きですが、写真右のような簡単なポンチ絵を用いて、分割する部分の共通認識を図りました。そして、3方向の曲げを一体で作り、短辺を分割することで溶接部を最小になるように展開するような分割展開図の作成をいたしました。
V
After (改善後)
実際に折り曲げて製作した製品がこちらです。社内で曲げ加工が可能な範囲をお客様にご提案し、組み立てから完成までの工数を出来るだけ少なくすることで、コストダウンを図りました。
POINT(要約)
今回のケースでは、段差のある側面部を分割し、板厚分を本体の内側に差し込む形にすることで、研磨素材の外観を損ねることなく製品が仕上がるよう考慮いたしました。強度が重要なのか、精度が重要なのか、外観品質が重要なのか、というお客様のニーズを正確に捉えた上で、完成図から最適な分割設計提案を行い、実際に加工までワンストップで対応可能なのが、当社と特徴と言えます。一体物のステンレス板金製品の分割設計から展開図の作成、実際の加工まで丸ごと任せられる協力会社をお探しの方は、ぜひステンレス製缶板金加工.comまでお問い合わせください。