Before (改善前)

箱曲げの際は、通常は両引きの突き合わせ面になるように図面も設計されています。しかしこの場合、突き合わせ部は写真のように板厚分だけ引けてしまいます。外観の美観性にこだわりのある箱曲げの場合は、このように引けがある角部は推奨されません。

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After (改善後)

美観性も良く、角部に隙間がないようにする場合は、両引きではなく片引きの板金展開にする必要があり、さらにスリット加工を施す必要があります。こうすることで、片側が板厚分だけ内側に折り込むことが可能になり、写真のように隙間のない箱曲げが可能となります。

POINT(要約)

通常BOX形状の箱曲げの加工手順は、先に短辺からチャンネル形に曲げて、後から長辺を曲げるのが一般的です。しかし片引き合わせの箱曲げの場合は、内側に入る部分を最後に曲げる手順が推奨されます。箱曲げの場合は、順番を間違えてしまうと、面が干渉して曲がらなくなってしまいます。

当社では箱曲げ製品のご相談も多くいただいておりますが、製品形状のみをいただいて、板金展開や図面作成については当社にご相談いただくケースも多いです。板金展開は当社の強みの1つのため、板金展開の方法がわからないという方は、ぜひ図面前段階からご相談ください。