工場や設備に多く使われる鋼材種類の1つとして、アングルやチャンネルなどの形鋼がございます。当社でもステンレス製のアングル・チャンネルを多く在庫として保有しておりますが、在庫は規格品のみのため、「どのような材質や種類のアングル・チャンネルがあるの?」「そもそも、アングルとチャンネルの違いは?」というご質問を頻繁にいただきます。

また当社では、アングル・チャンネルの一次加工も行っております。そのため、規格外の特注アングル・チャンネルの製造に関しても、多くご依頼をいただいております。

ここでは、アングルやチャンネルの種類とその違いから、当社の在庫、実際にステンレス製の特注アングル・チャンネルを用いた製品事例まで、まとめて解説いたします。

 

 

アングル・チャンネルの種類と違いまとめ

 

※ 製造方法及び特徴 :製造方法や公差、見た目の特長
※ 主な用途     :一般的なサイズにおいて、よく使われる製品や業界
※ 在庫サイズ    :詳細は下記の在庫一覧をご覧ください。

 

 製造方法及び特徴主な用途在庫サイズ

アングル

ビレット材等の金属塊より圧延機によって山形に成形された製品 酸洗肌が一般的     化学プラント・水処理装置の構造材及び補強材等3ミリ~10ミリ 長さ4000又は6000 
コールドアングル(ピン角アングル)冷間圧延品 表面は光沢があり一般的なステンレスで2B肌、角がほぼ直角な形状の製品装飾用建材等3ミリ~9ミリ 長さ4000又は6000 
チャンネル溝形鋼とも呼ばれるコの字型に成形した製品 酸洗肌が一般的建築・土木・プラント等3ミリ~10ミリ 長さ4000又は6000 
ワイドチャンネル板材を溶接によってコの字型に成形した製品 酸洗肌が一般的建築・土木・プラント等6ミリ~12ミリ 長さ6000
圧延H形鋼圧延によってH形に成形された製品 酸洗肌が一般的建築・土木等4ミリ~14ミリ 長さ6000
溶接H形鋼板材を溶接によってH形に成形された製品 酸洗肌が一般的建築・土木等5ミリ~10ミリ 長さ6000
レール圧延によって成形された製品上下水道、汚泥かき寄せ機 食品、化学、製紙等各工場内運搬台車用レール9㎏レール

 

アングル

アングル

 

コールドアングル

コールドアングル

 

チャンネル

チャンネル

 

ワイドチャンネル

ワイドチャンネル

 

圧延H形鋼

圧延H形鋼

 

溶接H形鋼

溶接H形鋼

 

レール

レール

 

 

ステンレス製アングル・チャンネルの在庫一覧

 

特注アングル・チャンネルの使用検討されている方は、用途にあったアングル・チャンネルの選定をするために、上記表をご活用ください。

また当社の在庫に関して気になる方は、下記の各ステンレス製アングル・チャンネルの在庫一覧をご覧ください!

 

>>ステンレス製アングルの在庫品一覧

>>ステンレス製チャンネルの在庫品一覧

 

 

ステンレス製アングル・チャンネルを用いた製品事例

 

続いて、実際に当社が製造したステンレス製アングル・チャンネルを用いた製品事例をご紹介いたします。

 

角槽タンク脚

 

角槽タンク脚

こちらはプラント設備の業界向けに製作した角槽タンクの脚(支柱)の製品事例です。材料としては、SUS304のアングルを使用しており、定尺6×75×4000の規格材を、長さ700mmにバンドソーを使用した切断加工を施すことで製作しております。また、SUS304No.1材の16×1524×3048より当社のレーザー切断機により16×(100×100)中心にピアスを開けて機械加工にてネジ加工をしております。さらに、同じくSUS304の16mmの板材より80×100にピアスを2箇所つけて、機械加工にてφ10mmの穴を2箇所開けております。

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産業機械業界向け特注チャンネル

 

本事例は、産業機械向け特注チャンネルという製品です。標準の規格品ではなく、市況にはない規格の特注チャンネルということでオーダーメイドで製作致しました。矯正+開先加工+溶接+歪み取り(矯正)+探傷試験検査+酸洗いの手順で加工を実施いたしました。また、通常の納期が1ヵ月半ほどかかるところ、当社と協力会社にて1週間で製作することができました。こちらの製品は強度の必要な製品で通常の板曲げでは強度が不足してしまうため、6mのアングルと6mのアングルを溶接してチャンネルを製作しました。

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配管サポート

 

本製品は半導体工場の水処理設備の配管サポートになります。薬液などの使用される所なので腐食が激しく、耐食性にすぐれた316L材にて作成されております。アングル材の316L材は非常に市場性が少なく入手が困難な材料です。本受注は小さい方が155セット、大きい方が28セットと大量受注でしたが、当社のネットワーク力によって材料の入手から加工、外注溶接、酸洗いまで最短に行い約1カ月で作成し、お客様の要望する納期に間に合わせることができました。

特に、アングルの斜め合わせの部分はアイアンワーカーで斜めに落とす事により、板厚部分の隙間を作り、溶接作業が早く出来るようにしております。

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車輌洗浄用フレーム

 

車輌洗浄用フレーム①

こちらは車輌洗浄用フレームの製作事例でございます。6×75のアングル鋼を斜めに切断したものと、切り欠きしたものを組み合わせて溶接し、2000×1000×3133のサイズにて製作を行いました。サイズの大きな製品ですので、要求精度を実現することが非常に難しかったのですが、外注ネットワークを駆使し実現に至りました。

お客様から図面をいただいた上で、加工先の選定から打ち合わせの代行・バンドソーによる切断・組み立て・溶接・酸洗い・検査まですべて当社で一貫してお受けした案件です。当社にて打ち合わせの代行をさせて頂くことで、お客様の工数を大幅に削減することができる上に安心してお取引を実施させていただくことが可能となっております。
また、調達した材質のアングル材については東京金商社内で加工をおこなった上で、当社外注へ支給を行う形にて製作を行っております。

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>>その他の製品事例はこちら

 

 

アングル・チャンネルの一次加工も対応いたします!

 

当社では多種多様なステンレス鋼鋼管の在庫から製品事例までございますが、特にニーズが多いのは、ステンレス鋼のアングル・チャンネルの一次加工、特注アングル・チャンネルの製造依頼です。

ステンレス製缶板金加工.comを運営する東京金商株式会社では、ステンレス製の架台やフレームを多く製造しておりますが、その際に規格品のアングル・チャンネルが使えない場合も多々ございます。そのような場合は、規格品のアングル・チャンネルを切断加工したり、レーザー加工することで、規格にない特注アングル・チャンネルの製造をする必要があります。

当社では、様々な種類のステンレス製アングル・チャンネルの在庫を保有しており、幅広いお客様のニーズにお応えすることができます。また、東京金商株式会社は、材料商社であるとともに、東京都板橋区と埼玉県加須市に自社工場を構えております。自社工場内でシャーリングやレーザー加工機、ベンダー等の工作機械を保有しておりますので、切断加工、穴あけ加工、曲げ加工などの1次加工に対応しております。

規格にないステンレス製の特注アングル・チャンネルでお困りの方は、まとめてお願いしたいとお考えの方は、ぜひ当社までご相談ください。

 

>>斜め切断にも対応するバンドソーでの切断加工

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