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ステンレス板金におけるベンダー曲げ加工の対応可能範囲について
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ステンレス板金におけるベンダー曲げ加工の対応可能範囲について

ステンレス板金におけるベンダー曲げ加工の対応可能範囲について    

ベンダー加工は、曲げ加工の一つであり、プレスブレーキというベンダーを用いて、板材を曲げる加工方法です。

当サイトを運営する東京金商株式会社では、これまでに様々なステンレス板金の曲げ加工を行ってまいりました。曲げRはベンダー金型のダイ幅が変化するに伴って大きくなりますが、ステンレス板金のベンダー曲げ加工における東京金商の強みとして、上記の通り板厚に応じた標準金型(ダイ)を幅広くラインナップしていることが1つとして挙げられます。

そして2つ目の強みとして、当社では実働最短で3~4日以内でステンレス板金のベンダー曲げ加工を行い、製品をお客様に納品するスピード生産体制について、特にお客様からご好評をいただいております。

ここでは、ベンダー加工の概要から、ベンダー加工におけるダイ幅と板厚の関係性、そして当社によるステンレス板金のベンダー曲げ加工における強みと製品事例について、まとめてご紹介いたします。

 

ベンダー加工とは?

ベンダー加工とは、曲げ加工の一つであり、写真のようなベンダーブレーキというプレス機を用いて、板材に曲げ加工を行います。
ベンダー加工では、製品の展開形状に切り抜かれた部材を曲げることで、製品の立体形状を作り上げます。

写真のようにベンダーブレーキの中に板を挿入し、ダイと呼ばれる受け手側の金型の上に板を設置します。
その板の上から、先端のとがった金型(パンチ)を板材に押し当て、板を曲げます。

板材を曲げる際は必須ともいえる作業のベンダー加工には、以下のような注意点があります。

①スプリングバック

②板材の伸長と圧縮の発生

③曲げ部の近くの穴の変形

④すべりキズの発生

>>ベンダー加工における注意点

 

ステンレス板金におけるベンダー曲げ加工の対応可能範囲について

当サイトを運営する東京金商株式会社では、これまでに様々なステンレス板金の曲げ加工を行ってまいりました。

当社で対応可能なベンダー曲げ加工について、板厚と曲げ半径について、下記の図と表にて示しております。

一般的なステンレス板金

板厚使用金型 加 工 範 囲最短Z曲げ
(t)ダイ幅(V)曲半径(r)最大曲げ長さ(L)脚長(h)最小中間 寸法(w)
~1.061400056
1.2~2.012240008.511
320340001316
4325.540001931
5406.540002438
650840003040
8631040003850
98013.535004865
108013.530004865
121001620006080

 

縞鋼板

板厚使用金型 加 工 範 囲最短Z曲げ
(t)ダイ幅(V)曲半径(r)最大曲げ長さ(L)脚長(h)最小中間 寸法(w)
2.5~3.025415001538
2.5~4.5406.530002538
6631030003850

 

このように、曲げRはベンダー金型のダイ幅が変化するに伴って大きくなります。

 

下記に、ダイ幅と板厚の関係を写真にて示します。

 

V6:板厚が1mm以下の薄板精密板金にて主に使用されるダイです。最小曲げRを小さくすることができます。

 

V12:主に板厚が1.2~2mmの板金曲げで使用されるダイです。一般的な板金曲げ加工で使用されます。

 

V20:板厚が3mmの際に使用されるダイです。このあたりから、やや板厚が厚くなります。

 

V32:板厚4mmの板金曲げで使用されるダイです。

 

V40:板厚5mmの板金曲げで使用されるダイです。

 

V50:板厚6mmの板金曲げで使用されるダイです。板厚がだいぶ厚くなってきました。

 

V63:板厚8mmの板金曲げで使用されるダイです。曲げRは10mmにもなります。

 

V80:板厚9mmの板金曲げで使用されるダイです。最大曲げ長さも3500mmと短くなります。

 

V100:板厚12mmの板金曲げで使用されるダイです。ここまで対応できる板金加工業者は非常に限られます。

 

このように板金の板厚とダイ幅には密接な関係性があります。つまり、適切なV幅のダイとベンダーがあれば、大きい板厚の板金でも曲げ加工ができるといえます。

しかし一般的な板金加工業者では、保有するプレスブレーキに合致した、決まった範囲のダイしか保有しておらず、対応可能な範囲が限定されることが多々あります。

 

東京金商によるステンレス板金のベンダー曲げ加工

ステンレス板金のベンダー曲げ加工における、東京金商の強みとしては、上記の通り板厚に応じた標準金型(ダイ)を幅広くラインナップしていることが1つとして挙げられます。

そして2つ目の強みとして、当社では実働最短で3~4日以内でステンレス板金のベンダー曲げ加工を行い、製品をお客様に納品するスピード生産体制について、特にお客様からご好評をいただいております。

レーザー加工ありの場合のおよそのリードタイムは下記の通りです。(発送の場合、配達業者が指定する日数が必要となります)

リードタイム1日2日3日4日
担当営業受注・指示書発行   
工場受付   
CAD設計CAD図作成 NCデータ生成   
レーザー加工 加工完了  
曲げ加工  加工完了 
梱包・出荷  定期便積込 
配送   到着

 

またレーザー加工のみの場合は、さらに早く対応可能となり、約3日でステンレス板金加工品をお届けすることができます。

リードタイム1日2日3日
担当営業受注・指示書発行  
工場受付  
CAD設計CAD図作成 NCデータ生成  
レーザー加工 加工完了 
梱包・出荷 定期便積込 
配送   到着

当社ではファイバーレーザー加工機を保有しているため、精度高く、スピード速く、抜き加工を行うことができます。この点も東京金商が多くのお客様から選ばれる理由としてあげられます。

>>ファイバーレーザー加工機を用いた切断加工のメリットをご紹介!

>>ファイバーレーザー加工とCO2レーザー加工との違いとは?

 

ステンレス板金に関する製品事例

続いて、実際に当社が加工したステンレス板金の製品事例をご紹介いたします。

大型タンク用大型架台

タンク用大型架台

こちらの製品は、大型タンク用大型架台です。全長13mを超える大型のタンク用の架台になります。無菌室で使用するため、全部品ステンレスで作成し、更に酸洗いを計五回実施しております。製品が大きいため、酸洗いは吹付酸洗いで対応しました。

また、こちらの製品は作業者がタンク内を確認するために、階段を備え付けています。階段部分は縞板で滑りにくいようにしております。この階段部分は曲げ加工を伴うため、押し曲げた際に発生した歪みから錆が発生するため、酸洗いを丁寧に実施しました。

>>詳細はこちら

大型タンク

 

こちらの製品は、産業向け設備で使われる大型のタンクになります。材質は耐蝕性に優れたSUS316Lを使用、厚みは9㎜、サイズは外径3m×長さ18m、重さ約13tの大型製品です。

これだけの大型製品を製作するためには技術はもちろん必要ですが、それ以上に製作出来る設備や環境が必要になります

>>詳細はこちら

し渣分離脱水機水槽

し渣分離脱水機水槽

 

こちらの製品は、水処理プラント業界向けで汚水処理時のゴミを分離するための装置の角水槽になります。
今回のサイズは2500W×1200D×2000Hになりますが、内容により長さ1500~3000㎜、高さ1500~3500㎜くらいまでと様々な種類があり、本体板厚は3㎜~6㎜、材質は基本SUS304ですが用途によりSUS316L仕様の場合もあります。

>>詳細はこちら

消防用水タンク

消防用水タンク

 

こちらの製品は、消防車内に設置する水を貯蔵するステンレス製のタンクです。
製品寸法は、縦1500L×横800L×高さ1200H、本体板厚5㎜、上部は人が乗り降りするため縞鋼板4.5㎜を使用となります。消防設備に使用されるため、弊社にて消防車の組み立て工場に足を運び、お客様のご要望を詳細までお伺いした上で製作いたしました。

>>詳細はこちら

脱脂タンク

脱脂タンク

こちらは脱脂タンクの製品事例です。お客様の社内加工だけでは納期までの完成が厳しいということで、製品製作の一部数量をお手伝いしました。

本体は板厚3mmの2B材を使用し、補強材には同じく板厚3mmの2B材をアングル曲げした物を数種類使用し、脱脂タンクを図面品2台、図面勝手反対品1台の計3台を受注製作しました。

>>詳細はこちら

貯水タンク

回転ドラム

 

こちらの製品は、産業用工場で使用される貯水タンクです。
材質は、SUS304、サイズは外径2m×長さ2.3m、材料は6mmの鋼板、9mmの底板、アングル外巻きフランジ、パイプ、JIS10kフランジを使用して製作しております。胴板部は、1枚の板で対応することが難しく、周長を胴板同士を溶接による繋ぎ合わせにて対応いたしました。

>>詳細はこちら

 

 

ポルカプレート階段

こちらは食品機械の業界向けにポルカプレートの階段を製作した事例です。SUS304のポルカプレート3.5mmをレーザー切断した後曲げ加工を行いました。

>>詳細はこちら

 

ポルカプレート製 食品工場ステージ用床板材

本製品は、食品工場のステージの床板材です。古い設備の更新での依頼であり既設の床板は縞板でした。受注の際、ポルカプレートのサンプルを提供しポルカプレートでの作成を提案した所、お客様に採用頂きました。

>>詳細はこちら

 

 

当社は、大型のステンレス製缶品の製作を得意としており、製缶板金加工から溶接組立、据え付け工事まで、ワンストップ対応いたします。ステンレス鋼材の在庫保有力、各種鋼材の調達力を強みとして、大型工場内の点検歩廊や架台、階段、工場内敷板まで、まとめて一貫対応することができます。

ステンレス板金加工にお困りの方は、まずはご相談ください。

>>ご相談・お問合せはこちら



ステンレス 製缶板金加工にまつわる基礎知識集 一覧

 「ステンレス 製缶板金加工.com」は、東京金商株式会社が長年築き上げた実績をもとに基礎的な知識を記載しております。「製缶板金加工とは?」「ベンダー加工における注意点」「バリ取りにおける注意点」「SUS鋼板の種類」「形鋼の種類」の5つの項目について、以下のページにて紹介しています。

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