ステンレス板金の酸洗工程における注意点とは?

お世話になっております。

 

いつも当社をご愛顧いただき、誠にありがとうございます。

 

技術者・開発エンジニアのためのステンレス製缶板金加工

専門のメールマガジンを毎月配信いたします。

 

ステンレス製缶板金加工に関する

基礎知識や技術情報、最新事例を発信いたしますので、

ご興味のある方は、是非ご一読ください!

   

ステンレス製缶板金加工 技術ニュース Vol.21 -東京金商株式会社ー

 

設計者・開発者の方を対象に、 ステンレス製缶板金加工に関する情報をご提供!

 

 -目次ー

 1.ステンレス板金の酸洗工程における注意点とは?

 2.酸洗い前後を写真で比較!

 3.当社の酸洗いの事例をご紹介!

  

1. ステンレス板金の酸洗工程における注意点とは?

   

酸洗いとは、硫酸や塩酸などを使用し、金属表面の汚れや酸化物を除去し、クリーンな表面を作るための表面処理、化学洗浄処理方法の一つです。

 

ステンレスの酸洗いの注意点は主に3点です。

 

1.材質に合わせて適切な酸性液の配合や、漬ける時間を変更する

 

特に、高い耐食性のステンレス(二相鋼系のステンレスなど)は、

酸洗いに非常に時間を要します。そのため、材質に合わせて、

適切な酸性液を使用し漬ける時間を変更する必要があります。

 

 

2.金属表面が梨地(なしぢ)になってしまう

 

梨地になることで、光沢がある表面が曇ったつや消し状態に

なってしまいます。そのため、光沢を求められる製品の場合、

酸洗い加工は適しておりません。

 

 

3.安全対策を十分行う

 

この注意点は、ステンレスに限ったことではないですが、

廃水処理や排気設備の使用など、適切な対策が求められます。

 

 

また、当社ならではの酸洗いのポイントが主に2つあります。 

 

  1. 一般的な酸槽に入らない長尺の製品も対応可能 
  2. 鉄が付いてる製品や複雑形状品、大型の製品は手塗酸洗いが可能

 

酸槽に一度に付け込めない、あるいはそれだけでは完全に酸洗いが

できない製品については、手塗酸洗いでも対応が可能です。

 

長尺のものから、形状が複雑なもの、大型のものなど幅広い対応ができる点が当社の酸洗いの特徴です。 

また、部分的な酸洗いが必要な製品については・・・

   

2. 酸洗い前後を写真で比較!

   

次に、酸洗い前後の様子を写真で比較したものをご紹介します。

   
   
   

3. 当社の酸洗いの事例をご紹介!

   

 

【   車両洗浄装置フレーム  】 

 

こちらの製品は、鉄道業界向けの電車車両を洗浄する装置の フレームになります。

材質はSUS304、サイズ2100W×600D×4200Hです。構造はシンプルで板を箱の形状にして、洗浄ブラシを取付ける為のベース板を・・・

   

高周波誘導加熱曲げパイプ  】

リサイクル装置でペットボトルの処理で移動させるための 配管部材です。外径が大きいため冷間曲げが不可能なので、外注先の高周波誘導加熱を利用した曲げ加工です。

1000℃に熱した配管口にパイプを・・・

   

◇◇お問い合わせ先

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

東京金商株式会社

 

本社/ 板橋工場

〒174-0051 東京都板橋区小豆沢4-26-7

TEL:03-3967-9117

 

北関東営業所/ 大利根工場 

〒349-1148 埼玉県加須市豊野台2-567-10

TEL:0480-72-1231

 

Email: info-stainless@tokins.co.jp

WEB:サイトはこちら

このメールは過去に名刺交換をさせて頂いた方、 

 当サイトにお問い合わせいただいた方に配信しております。 

 配信停止はメール最下部よりお願い致します。