アンチスリップ鋼板とは、滑り止め効果を持つ特殊な鋼板で、表面に突起したフランジ付孔やパターンが施されています。これにより、雨や油などの滑りやすい環境でも摩擦力が高まり、転倒リスクを軽減するため、主に工事現場や工場、公共施設での採用が多い鋼板材料です。
ここでは、アンチスリップ鋼板の特徴から用途、類似した鋼板、そして当サイトを運営する東京金商株式会社だからこそ可能なステンレス製アンチスリップ鋼板の加工ポイントや事例まで、まとめてご紹介いたします。
アンチスリップ鋼板とは?
アンチスリップ鋼板とは、滑り止め効果を持つ特殊な鋼板で、表面に突起したフランジ付孔やパターンが施されています。これにより、雨や油などの滑りやすい環境でも摩擦力が高まり、転倒リスクを軽減します。主に階段、足場、通路などの安全対策として使用され、特に工事現場や工場、公共施設での採用が多いです。様々な素材やパターンがあり、設置場所や目的に応じて選べることが特徴です。
アンチスリップ鋼板には、片面型や両面型、アンチ孔縞鋼板、孔無し鋼板など、様々な種類があります。またアンチスリップ鋼板は、日鉄神鋼建材株式会社様製の特許製品です。
アンチスリップ鋼板の特徴
アンチスリップ鋼板は、さまざまな優れた特徴を持つため、多くの現場で採用されています。以下は、その代表的なポイントです。
- 滑り止め加工
- 耐久性
- 素材のバリエーション
- メンテナンスの容易さ
アンチスリップ鋼板は、表面に施された滑り止め加工により、平面はもちろんのこと斜面においても安全性を確保することができ、特に滑りやすい環境で高い摩擦力を発揮します。水・油・塵・土砂などが付着しても、突起による摩擦力により滑ってけがをしまうことを防ぐことができます。さらに、耐久性や耐候性に優れた素材が使用されており、ステンレスや亜鉛メッキなど、環境に応じたバリエーションも豊富です。これにより、過酷な条件下でも腐食や劣化が少なく、メンテナンスも簡単に行えます。こうした特性が、建設や工業などさまざまな分野での利用を支えています。
アンチスリップ鋼板の用途
アンチスリップ鋼板は、多様な用途に対応しており、さまざまな現場で安全性を確保するために使われています。主な用途は以下の通りです。
- 土木・建設現場
- 公共施設
- 産業分野
- インフラ
建設現場では、歩廊やキャットウォーク等の足場や作業通路での滑り止めとして機能し、公共施設では階段やスロープに設置され、利用者の転倒を防止します。産業分野(石油、化学、造船、車両、食品等)では、油分や水分の多い環境でも優れた滑り止め効果を発揮し、鉄道プラットフォームや橋梁など、インフラ分野でも長期間にわたる安全性を確保しています。その他にもアンチスリップ鋼板は、デッキ、通路、ガレージ床、タイル床などに適しています。
このようにアンチスリップ鋼板を各分野で活用することで、事故防止と作業効率の向上が図られています。
アンチスリップ鋼板に類似した鋼板の紹介
アンチスリップ鋼板には、同様に滑り止め効果を持つ類似の製品がいくつか存在します。主な製品を以下に紹介します。
- パンチングメタル
- エキスパンドメタル
- 縞鋼板(チェッカープレート)
- ポルカプレート
パンチングメタルは、規則的な穴が開けられた軽量の鋼板で、通気性や軽量性が求められる場所に適しています。縞鋼板(チェッカープレート)は、紡錘形状の突起が直角に配置された床用ステンレス鋼板で、コストパフォーマンスに優れており、建築や工業用途で広く利用されています。
またポルカプレートとは、床用ステンレス縞鋼板の一種で、表面に丸い突起があるステンレス板材です。ポルカプレートの特徴は、主に①高い滑り止め効果、②清掃性、③排水性、④歩きやすさ、⑤台車の走行音の抑制、⑥意匠性があげられます。ポルカプレートは規格が決まっており、丸い突起形状の大きさや配置まで、規格で決まっています。
縞鋼板もポルカプレートも、どちらも滑り止めを主な機能としていますが、清掃性や歩きやすさなどの点から、使用用途が若干異なります。
>>ポルカプレートと縞鋼板の違いは?板金加工におけるポイントまで解説!
当社だからこそ可能なステンレス製アンチスリップ鋼板の加工
当サイトを運営する東京金商株式会社では、ステンレス製缶板金加工を得意としており、これまでに数多くのステンレス製アンチスリップの製品加工を行ってまいりました。下記が当社のアンチスリップ鋼板加工における特徴です。
- ステンレス鋼板の在庫力
- ステンレス鋼板の調達力
- ステンレス鋼板の加工ノウハウ
商社からスタートした当社は、材料の調達を得意としており、メーカー様と協力をして常に定尺を在庫しているため、他社と比較をしても調達にかかる日数分短納期で対応することができます。また、材料調達はもちろん、社内で一次加工を実施したうえで、80社以上の加工における協力企業ネットワークを活用し複雑な加工や仕上げまで一貫で対応することができます。
このような、体制を構築している当社だからこそ、大型の製缶品でも一貫対応でき、短納期対応を行うことができます。
そして当社では、独自の加工技術を活かし、高品質なステンレス製アンチスリップ鋼板の製造を行っています。当サイトを運営する東京金商株式会社では、ステンレスの加工型流通業として、様々なお客様にステンレス鋼材や鋼管、型鋼、ステンレスの一次加工品、さらには溶接も含めた大型ステンレス製缶板金部品まで、多数の製品をお届けしてまいりました。この豊富な客層と実績によって積み重ねてきたノウハウをもとに、ただステンレス鋼材を定尺販売するだけではなく、切断加工や曲げ加工などの一次加工も当社が行うことで、お客様が必要とされているサイズや形状のステンレス鋼材をいち早くお届けできるようになり、これが多くのお客様のニーズを得ていると考えています。
アンチスリップ鋼板についても、自社でシャーリング・切断加工を行うことができるため、カット売りにも対応しております。定尺板ではなく、お客様の求めるサイズに合わせた納品が可能な点が、当社にアンチスリップ鋼板加工のご依頼をいただく理由の1つです。
こちらでは、アンチスリップ鋼板ではありませんが、類似した突起を有して滑り止め効果を発揮する、ポルカプレートの切断・曲げ加工について、実際の加工現場を動画にまとめております。アンチスリップ鋼板にも通じる内容ですので、ぜひご覧ください!
>>ポルカプレートやステンレス鋼板の加工に関するよくある質問はこちら
ステンレス製アンチスリップ鋼板の製品事例
続いて、実際に当社で製作したステンレス製アンチスリップ鋼板の製品事例をご紹介いたします。
アンチスリップ
こちらの製品は、アンチスリップです。こちらの製品は外の足場をはじめたとした、スロープや階段、手すり、デッキ、通路、ガレージ床、タイル床などに適した鋼板の一種です。模様のように見える一定間隔で突起したフランジ付孔によって発生する摩擦力によって、あらゆる方向に対してすべりにくくする特徴を有しています。
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当社は、大型のステンレス製缶品の製作を得意としており、製缶板金加工から溶接組立、据え付け工事まで、ワンストップ対応いたします。ステンレス鋼材の在庫保有力、各種鋼材の調達力を強みとして、大型工場内の点検歩廊や架台、階段、工場内敷板まで、まとめて一貫対応することができます。
ステンレス板金加工にお困りの方は、まずはご相談ください。